ヴェネチアは、東ローマ帝国やイスラム諸国との貿易によって中世ヨーロッパの繁栄を支えた、歴史上稀に見る貿易立国でした。
一度訪れてみると分りますが、縦横に張り巡らされた水路だけが、交通の手段になっています。
そしてあらゆる水路が、そのまま絵になる景色です。
数多くの画家がヴェネチアを描いています。
この作品は、歴史を刻んできたビルの佇まいと水路の表情がよく描けている、浅井さんの傑作といえるでしょう。

            浅井威夫さん、ヴェネチア (F10)