これは油彩画ですが、中々の傑作ですね。全体を夕暮れの空気が包んでいて、自転車で家路へ急ぐ人が踏切りで待つ後姿に詩情を感じます。
全体的な色のトーンが決まっていて田舎町の雰囲気を出しています。
絵は技巧的に上手に描くだけではダメで、それを見る人に何かを感じさせるのが、絵の本質だろうと思います。これは、その成功例といえますね。

          松本治司さん、夕暮れの踏切 (F10)