趣味悠々 1001:最近の文芸春秋



以前にも述べたことがありますが、私は学生時代から月刊雑誌・文芸春秋を欠かさず読んでおります。
若い時は、この雑誌の記事を全て、隅から隅まで毎月読んでいました。それだけ魅力的だったようです。
外国に出張時、NYで日本の新刊雑誌を打っている書店を発見して、そこで新刊を買った記憶もあります。

現在も、年間購読をしているのですが、編集者が変わった為か、昔に比べると面白みがない記事が目立つようになって、ガッカリしています。毎月或るテーマを特集して多面的に論じているのは良いとしても、テーマに興味がないととても読んでいられません。
従って、読まない記事が増えてしまいます。

もう一つ、理解し難いのは、毎年芥川賞を選定して、その作品を掲載します。
折角の最新の芥川賞ですから、小説好きの自分は毎回期待して読み始めます。
(昔の、石原慎太郎の「太陽の季節」を頭の何処かに思い浮かべながら・・)
処が、殆どが面白みに欠けて読み続けられないのです。私の小説鑑賞力が普通ではないのかも知れません。
それでも、今度こそは、と思いながら読み始めるのですが、この30年くらい評価できる作品は皆無でした。
今月号にも受賞作品が2点掲載されていますが、どちらも全く興味が湧きません。
結論として、私は、芥川賞とはそりが合わない、という事でしょう。

一方、直木賞作品は、何時も小説らしい快作、傑作が多く、私の感覚と合うようです。
私の場合、小説以外にも単行本、文庫、新書等を含めて色々な本を読んでおります。以前は年間60~65冊程度でした。
処が、コロナでStayhome になってから読書量は年間100冊を可なり超えています。今年も既に85冊になってしまいました。

歳を取ると記憶力が薄れて、読んだ本のタイトルを忘れてしまうので、読み終えると、タイトルと著者名を記録することにしています。
過去に読んだ本を再度読み始めて、「これは以前に読んだぞ!」と気が付くことがありました。

今も情けないのは、読んでいる書籍の題名と著者名を聞かれて、答えられないことが間々あります。己の頭に叩き込むようにして記憶したりしています。

以上、高齢者のボヤキでした。



(令和3年8月19日)