趣味悠々 1005:自画持参


私がこのHPを始めた頃に、仕事からの引退後の趣味の一つとして、素人の絵、それも水彩画を始めました。
絵は、小、中学生の頃に授業がらみで画いて以来、成長後も全く何も画いていません。寧ろ下手糞な方だったので、自分で描くことには興味はありませんでした。
小中学生の頃に毎年学校で開かれた展覧会には、絵の上手な級友達が何時も入選していましたので、私の如きは上位8名の入選どころか、先生から褒められたことも一度もありません。

20年ほど前にこのHPを始めた際に、新しい趣味として試しに絵を描いて試してみたいと思ったのです。絵の上手な友人に、如何したら上手くなるか、と聞くと、出来るだけ沢山描くことだ、と言われました。
そこで、毎週行うHPの更新の際に、新作を出そうかと思って始めて見たのです。

掲載してみるとHPの読者の中には、私の絵に時たま興味を持つ人が居るのには驚きました。

話が飛んで、以下、少々自慢話のようになって恐縮ですが、お聞きください。
それから2,3年経って、私のHPを見た人の中に北米のバンクーバー空港近くの絵の展覧会場を運営する人が居たようなのです。

その人から、突然メールが届きました。「バンクーバーの展覧会場で、日本を含む東洋の絵画をテーマにした展覧会をすることになったので、HPに掲載された貴殿の作品「橘寺・観音堂」を送って貰えないか?持参されても結構」とのことでした。
当時私は仕事で時々、バンクーバーには行っていましたが、このような展覧会があるのは知りませんでした。
それでも、私の如きド素人の作品を展示してくれるとは!と感動した記憶があります。

スケジュールを聞いて次回に行く時に持参しようか、と思いました。が、結局間に合わないので、船便で送りました。これを持って行けば、これが本当の「自画持参」なのに!と残念でしたが・・・。

下の作品がその「橘寺・観音堂」です。HP上では、水彩画をクリックして小生の28画集の10番の際に掲載しました。解説文もありますので、興味のある方は御覧ください。

   

その時の、展覧会の案内状、開催記録、通知書等、全て英文ですが、私宛に送られて来ました。其処にこの作品名と私の名前が記録されており、今も大事に保管してあります。



(令和3年9月23日)