趣味悠々 1018:音楽を聴く


気は付いてみると、コロナ以降、意識していなかった点でも生活のリズムが大きく狂ってしまっていたようです。

年齢を重ねて仲間との交流が減って来た時にコロナ禍の影響を受け、自由時間が増加しました。
高齢化対策としては、頭脳を使い続けることと、衰える筋肉を維持することが肝要と考えていました。

頭脳対策としては、書物を読むこと、HPの更新などで文章を書くこと、オペラ会の開催などで同好の士達との交流の機会を持ち続けること、新聞などで最新の世の中の動きをフォローすること、細やかながら株式などの資産運用を継続することなどを、細々とやってどうにか、脳の働きを維持することが精一杯です。

そしてコロナ禍以降、コンサート等が中止になることが多く、音楽会に行く機会が殆ど無くなって、音楽を聴く機会、時間が可なり減っていた事に気が付きました。
それを補うために、手持ちのCDを気に入ったものから聴くことにしました。
先週位から、気まぐれに任せて、聴き始めましたが、何とも懐かしい調べに昔の記憶を重ねて、楽しめますね。
これを続けない手はありません。
そして、以前はやっていたのですが、近所を散策する際にウオークマンをポケットに入れて音楽を聴きながら歩いていました。最近はそれも忘れていたのです。

これ等の音楽を久し振りに聴きますと、昔一緒に音楽を楽しんだ仲間との交友などが思い出されて、懐かしさが蘇ってきたり致します。

同様に、手持ちのDVDやBRディスクも見ない手はありません。オペラなどは、昔学生時代に東京で徹夜で並んで入手した買った切符で始めて見た「オテロ」を見てオペラに嵌まった経験を思い出します。

処が、最近人の名前、地名などの固有名詞が浮かんでこないのと同じ現象が表れています。情けないことにCDを聴きながらその曲の指揮者や演奏家の名前が浮かんで来ないことが間々あります。レーベルを見られるときは良いのですが、そうでない時は、何となく落ち着きません。
それでも、音楽を楽しめるのは、有難いことです。

これも音楽という、欧州で生まれた文化に捕まってしまった青春時代の無償の財産ということでしょうか。


(令和3年12月23日)