趣味悠々 1021:北条氏の時代


昨年暮れに、書店で東大教授・本郷和人氏の新書「北条氏の時代」というのを見て、鎌倉幕府と北条氏に興味があったので何気なく買いました。
そしてその序文を見たら、2022年1月からNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まり、その内容が北条氏の13人、だとありまして、偶然、今年の大河ドラマに関心を抱いた次第です。
尤も、通常はテレビ・ドラマは苦手で、余り見て居りませんが、今回は時折見ようかと思っています。

その後、文芸春秋2月号が届きまして、その中にこの本郷教授と奥様の恵子さんとの対談が載っていて、それを読ませて貰いました。

驚いたことに、この二人は大学時代の同級生で、奥様もまた現在、東大・史料編纂所の教授で、ご主人の上司なのだそうです。凄い夫婦が居られるものですね!

この新書は、著者に言わせると、彼にとって渾身の一冊、とのことです。

ですが読み始めてみると、己が如何に鎌倉時代の幕府に関する知識に疎いか、再認識させられました。頼朝の他は、義経の物語程度しか覚えていないのです。
一読者としては鎌倉幕府の中でも馴染みの薄い北条氏や、その関係者、部下などの勢力争い、幕府内での仲間同士の殺伐とした殺し合いが中心で、それもダラダラと書いてあり、読みにくいこと!!
私が記憶している北条氏の名前・人物は、北条時政、政子、高時くらいです。

東大教授が渾身の一冊というにしては、歴史書「吾妻鏡」からの引用が多すぎるようです。もう少し素人でも理解しやすいように、物語風に書いて貰いたかったですね。

只今はそんな訳で、この本を途中でストップして投げ出している状態です。その中、また気が向いたら続きを読もうかと思っております。
勿論、鎌倉幕府の実態を、基本的に興味がありますので、今所持している他の2・3の本を読み終えてから、覚悟を決めて読むことになるでしょう。


(令和4年1月13日)