趣味悠々 1026:藤井聡太君を見て


報道各社が取り上げたように、将棋の王将戦で、渡辺昭名人・棋王・王将に挑んだ藤井君はその時点で龍王、王位・叡王、棋聖の4冠。この王将戦の7連戦を4勝0敗で見事に勝ちとって、王将位を獲得して5冠になったことは、極めて輝かしいニュースでした。
藤井君がどれだけ、凄いかを語るのは存外難しいことです。

彼は未だに19歳、相手の渡辺名人は37歳で、この王将位を3期続けて居り、今回が4期目を維持する王将位であったのでした。渡辺名人は、この他、永世竜王、永世棋王の称号も得て居り、現在のプロ棋士では棋界最強と言われていた訳です。
その名人が棋士としても棋力が最高である30代のこの時期に、藤井君に4連敗をして王将位を奪われたのです。本人は極めてショックだったに違いありません。
将棋界全体としても、腰を抜かすほど驚いたわけです。それも19歳で・・・、。

このような天才棋士は簡単に生まれる訳ではありません。子供の時から詰将棋の天才と言われながら成長して来た藤井君が、此処まで駆け上がったのです。
今後何処までその実力を伸ばして行くのか、非常に興味深いものがあります。
今回王将位を確保してのインタビューで、彼は、将棋の頂上は未だ雲の上で、見えて来てはいない、と述べています。

話は脱線しますが、藤井君のような才能の男が、若し若い頃からIT技術を学んでいたらどうなったであろうか。IT技術や囲碁・将棋の技術は、現在の学校教育とは全く関係ありません。
このような技術の習得出来るコースを日本の教育機関として、小学生の年齢の生徒に対して、学校で、或いは施設の教育機関で自由に学べるコースを設けることは出来ないのでしょうか。習得する中身は今の教育内容とは全く別の能力です。
これ等のコースは、技術を習得した場合は、どんどん飛び級で、然も短期間のうちに上級のコースに進めてやる事が肝心です。

文科省としては、是非ともこの可能性を探求して欲しいものです。
若し、文科省として不可能なのであれば、民間の機関でそれを行う教育機関を認可しては如何でしょうか?

こういうことを積極的に行わないと、将来の日本国が外国の最先端の技術の発展に後れを取って行くのは眼に見えて居る気がします。

今の教育のように最優秀の学生を東大・法学部に集めて、幾ら法律を勉強させてお役人を育てても、とても未来の技術を中心とする世界に対抗出来るようにはなれません。先進国でお役人が日本ほど幅を利かせている国などありませんよ。こんな事は自明なことではないですか!!

如何でしょうか。


(令和4年2月17日)