趣味悠々 1036: オペラ会等


音楽を聴くことは、発信された音楽を己が受信するという単純な感覚の関係のように思いますが、必ずしもそうとは限らないのかも知れません。
種々の音楽の中でも、室内楽、特に弦楽四重奏などは、独りで静かに聴くと深みと共にその音楽の神髄がジーンと自分に迫って来るような感じがして、音楽の奥行きが伝わって来たりします。

また、交響曲などのオーケストラの演奏の場合は、音響の迫力やハーモニーやテンポの響きを身体で感じた時に、自分独りではなく同じ感動を同時に感じる聴衆が周囲に居ると、その共感が、その感動を倍加させてくれるような気がします。

オペラの場合は、それに加えて歌手の容姿、演技に加え、アリアやデュエットの素晴らしい歌唱を聴いてジーンとしますが、その感動が己独りではなく、周囲の聴衆もまた同時に感じているのが伝わって来て、その感動が2倍、3倍になって聴衆全員に広がって行くように思われます。
従って、オペラの名作、名演奏は、それが仮令録画であっても独りで観るよりも、大勢で見る方が、遥かに迫力が倍加されて来るようです。

暫く、自粛していた私の住む団地の集会所や市営の教室などでの毎月1回のオペラ鑑賞会を4月から復帰いたしました。これを待ち望んでいた人達も居て、沢山の愛好者に見て、聴いて貰いました。皆さん、名演を観ながら、名唱を聴いて満足して戴き、5月以降の継続を望んで戴きました。
その為、主催者としては、今後も気合を入れて準備しようかと思っております。

この処、コロナ禍の影響で、世界各地での演奏会や録画などが減って居りますので、私共が所有している往年の名盤が中心となりますが、これ等が十分に拝聴に値しますので、この中から名作、名演を選びたいと思っております。

私が所持しているオペラのDVDとBRのディスクを合わせますと、530種程度になります。
それに私共の団地で故人になられたオペラ愛好者の方の所持品DVD28巻のオペラ全集が数年前にその奥方様から当方に寄贈されました。
従いまして、今後の鑑賞会はこれ等の中から、選んで行うことになります。

オペラの名曲は、多いものは10種もありますので、それを選ぶ際に、自宅で試聴するのも私の楽しみの一つになって居ります。
そして、オペラ会を行って多くの皆さんと同時に拝聴して、名演名唱の感動を味わい、楽しみたいと思っております。


(令和4年4月28日)