趣味悠々 902スポーツ放送


最近のテレビ番組は見たいものが殆どありません。タレントが司会をやっているような番組は、見る、聴くに堪えないような品性に欠ける内容、言葉遣い、表情などは、伝統ある日本文化と反対の極致にあるものが殆どです。

そんなものと無関係なのは、スポーツの実況中継くらいでしょうか。これは、どのスポーツでも勝敗の予想は付きにくいし、全く予期しないような展開が待っていたりして、それぞれ魅力があります。
その中でも、プロ野球やゴルフ・トーナメントの実況は、一つ一つのプレイにスリルがあって、その結果が試合そのものであり見ていて面白いですね。

ゴルフの場合は、一打一打のショットがスコアに繋がるので、見ていて飽きません。しかも一流選手のショットは、我々アマチュアの参考になります。
特にアプローチ・ショット、ラフでの打ち方、バンカーショットの際は、如何にして打つのかをじっくりと観察したりします。見ても判らないのですが、面白いですね。

日本では最近は男子プロの試合が少なくなって、残念で仕方ありません。
その理由の一つは、日本の産業構造、景気動向などが変わってきて、嘗てスポンサー企業であった会社が衰退して、スポンサーを続けるほどの余力がなくなってきたようです。
もう一つは、昔はゴルフはお金持ちのスポーツで一種の憧れの的でした。従って、会社間では所謂接待ゴルフが盛んに行われました。最近はこれが消えてしまいました。そして、ゴルフブームが去って、多くのゴルフ場が閉鎖、倒産などで価値が下がり、近年は若いゴルファ―が激減してしまったのです。主力は高齢者とご婦人でしょうか。

プロ野球の試合は面白いですね。9回の間に試合の流れがあって、特に接戦の場合はスリリングですね。そしてプロ野球などは、同じ選手が毎日試合をしているので、個々の選手の活躍ぶりや、その日の調子、個人成績などが絡んできて、個々のプレイを楽しむように出来ています。
そしてスタンドの観客の反応が面白く、これもプレイや試合に花を添える感じがします。

それに比べると、サッカーの試合は、少々苦手です。野球に比べると試合数が少なく、選手に馴染みが出にくいのです。何よりも点数が入る機会が少ないことが、魅力をそいでしまいます。極端な時は、0-0 の試合もあります。
そんな時の両チームの攻防は、両サイドに行ったり来たりで魅力に乏しいのです。
また、トイレなどで席を外した間に得点が入ったりして、数少ない決定的な瞬間を見過ごしてしまうこともあります。オウンゴールが決勝点になったりすると、白けてしまいます。
往年のブラジルの名選手ペレ(昔、リオで生で見て感動)や、今のアルゼンチンのメッシ選手のよな動きなら別ですがね。

同じグランドでのスポーツでも、ラグビーは得点が入るまでの過程が、サッカーよりも変化がドラスティックで面白いですね、特に実力が接近した試合は見応えがあります。スクラムの押し合いなどでは、贔屓チームのフォワードが押すときは、特にそれがゴール前のスクラムだったりすると、見ていて思わず身体に力が入ってしまいます。
パスを前に投げてはいけない、というのは絶妙なルールですね。
但し、日本選手は外国選手とは体格が全く異なるので、この点は改善のしようがないようです。

そんな具合でしょうか。


(令和元年7月25日)