趣味悠々 904渋野日向子選手の快挙


全英女子オープンで渋谷日向子選手が優勝しました。ゴルフ界に突然現れた彼女のプレイ振りを新聞やテレビが絶賛していますが、これは近年にない最高級の快挙ですね!

そしてこれ程ユニークなスポーツ選手は、これまで見たことがありません。思いつくままに書き並べてみます。

彼女は昨年7月にプロテストに合格したばかりとか。昨年の賞金獲得額は0円だそうです。今年に入ってプロのトーナメントに5月に初優勝したのも凄いですが、初めての海外遠征で、それも全英というメジャーでいきなり優勝したのですから・・・。

この全英女子オープンで初日から上位につけ、3日目を終わって首位に立ったので、日本のメディアも騒ぎ出して、優勝を期待しました。が、簡単には行かないだろうとは、誰もが思ったのです。

彼女の一番凄い処は、プレイ中何時でもリラックスした態度でギャラリーと接触している点です。それも優勝を争う局面でもこの態度が変わらないのです。今まで、このような選手は居ませんよ!!
映像を見て感心したのは、彼女は試合中でも笑顔を絶やさず悠然とプレイしていることです。緊張感よりも挑戦していることに嬉しさを味わっている感じです。
ですから、一つ一つのプレイに迷いがなく、思い切って各ホールを廻っています。さもないと、あの最終日の後半の首位競り合いで後れを取りながらも、ベストショットを連発出来る筈がありません。

次のホールに向かう途中でギャラリーと笑いながらハイタッチしているのです。3日目だそうですが、子供ともハイタッチの後グローブにサインして、プレゼントしたとか。
最終日には2打差がついてしまった12番のパー4です。253ヤードでグリーンの手前と右側に池の有るホールをドライバーで打って見事にワンオンです。この技術と度胸を兼ね備えているようです。
本人は後で、ここは勝負所だし自信があったと言っていました。

最終18番では、バーディーなら優勝というホールを堂々と2オンして、5メートルのバーディ・パットを残しました。それをものの見事に沈めてのガッツポーズの優勝ですから、格好いいじゃないですか!観客も大拍手。その精神力の強さに感心しました。

そして、その間も可愛らしい笑顔を欠かさず、ホール間の移動の際に観客ともタッチしながらですから、これほど皆に愛されるキャラクターの選手は初めてです。現地でスマイリング・シンデレラと呼ばれたのも判りますね。

優勝後のインタビューで、「賞金で何を買うの?」との質問で、「因みに賞金は幾らですか?」と聞き返したのも驚きです。
地元の岡山で、同じ練習場のアマ・ゴルファー仲間達が大喜びをしているのは素晴らしいことです。

昨日まで無名だった20歳の新人が一躍大スターになってしまいました。専門家も絶賛しています。素晴らしい選手が出てきたものですね!!!

帰国してもモテモテで、あの笑顔がコマーシャルには最適ということで、多くの企業が奪い合いだそうです。


(令和元年8月8日)