趣味悠々 909:PAC演奏会


阪神大震災の後、復興事業の一つとして、西宮北口駅前に、「兵庫芸術文化センター」が建設されて開業したのが2005年だそうなので、もう14年前になります。

佐渡裕氏が音楽監督に就任して、開業と同時に兵庫県立芸術文化センター管弦楽団が創設されて、会員を募集して、その定期演奏会が始まりました。
定期演奏会は毎回3日間で、9月から6月まで年に9回行われています。オーケストラのメンバーは、25か国以上の若手を各地でのオーディッションで選び、数年育成した後3年経つと一流のオーケストラに送り出したりしています
指揮者は佐渡裕氏が常任で年に2回、その他は各国の一流指揮者を招いていますので、どれもレベルの高い演奏が聴けます。
今年の6月が第116回目で昨シーズンが終わり、新たなシーズンが9月13日(金)、即ち明日から始まるのです。

私は、妻と共に初回からこの定期演奏会の会員になり、毎回金曜日に通っております。お陰で、神戸に居てもクラシック音楽を楽しむことが出来ています。
今回が117回目のプログラム(これを毎回、金、土、日の3回ずつ演奏する)で、指揮者は佐渡裕氏。
曲目は、ブルックナーの交響曲第8番です。私は学生の頃に音楽通の友人に洗脳されてブルックナーの交響曲の良さを理解するようになりました。その後ブルックナーの交響曲は大好きになり、一応0番を入れて、10曲ともCDを所持しています。
が、その中でも第8番はブルックナーの最高傑作でもあり、4種類のCDを買ったほど惚れ込んでおります。
毎回、生のコンサートを聴きながら、幸福感を味わって居りますが、明日は一段と聴く方のボルテージが上がりそうです。

オーケストラの実力も、当初よりも一段と上がり若さ溢れる演奏には、何時も痺れるほどです。
余談ですが、数年前に、下野達也氏の指揮で同じブルックナーの8番を聴いた時は、平凡な演奏でガッカリした記憶があります。その際は求められた感想文に苦言を書きました。
その下野達也氏の指揮で6月にはブルックナーの交響曲5番がありましたが、この時は十分楽しめる確りした演奏で、満足でした。

余計なことを四の五の言わずに、こうして一流管弦楽団の生の演奏会で大好きな交響曲が聴けるのは、非常に素晴らしいことで、生きている喜びの一つです。明日は好きな8番ですから、佐渡裕氏の腕前を含めて十分に楽しんで来たいと思っております。


(令和元年9月12日)