趣味悠々 918インターヴァル速歩



「ウオーキングの科学」という本を読むと、インターヴァル速歩が中高齢者の健康維持に、素晴らしい効果があるという科学的な理論が確立され、それが実際の高齢者による実験で立証されたことが、詳しく書いてあります。

インターヴァル速歩というのを具体的に言えば、大股で早く歩くことを3分間続け、その後ゆっくり3分間歩くことだそうです。これを5回ずつ繰り返すと合計で30分になります。これを週に4回行うと、中高齢者の健康増進に非常に効果があるのだそうです。
速歩する際には、前方25メートルを見ながら大股で歩き、つま先で蹴って前足を踵で着地する、という歩き方が良いそうです。これだと胸を張った正しい姿勢で歩けるとのことです。

これを5か月間行うと、中高年の人は心臓の働き、筋肉強化等を含めて、体力が10歳も若返るのだそうです。そして皮膚の皴も消えるので見た目も若返るのだそうです。更に、凄いと思うのは、膝や腰の痛みを感じている人の大半が治って、普通の人と同じ歩き方になるそうです。そして生活習慣病、睡眠不足、等が改善されること、認知症予防にも効果があるとか。

この著者が強調しているのは、健康維持、体力維持のためにトレーニング・ジムに通うのは可なりのお金が掛かるので、国民全員に強要するのは難しいと。ところが、このインターヴァル速歩は、日常生活の中で手軽に実施できるので、全く余計な費用負担が要らないことが最大のメリットだ、という事です。

速足で歩いて心臓最大可能負荷の70%を掛け、ゆっくり歩きでそれを解消することの繰り返しが、この理論の根幹なのだそうです。
これは全て平坦な道を想定した話です。私の推察では、若し登り坂であれば、それほどの早歩きでなくとも、同じ現象が起きると思われます。下り坂はその反対でしょう。
それを思うと、私の場合、日常の近所の散策でこのインターヴァル速歩に相当する歩きを、毎週行っていることになりそうなのです。
その為でしょうか、幸いにしてこの著書が列挙しているメリットの大半を、私は味わっているような気がしております。

お陰で、年齢の割には大変健康で元気な生活が送れていることを改めて実感している次第です。

そして皆さんにも、「インターヴァル速歩」をお勧めする次第です。


(令和元年11月21日)