趣味悠々 923今年の読書


10月に受けた病院での認知症の検査では、質問内容には全面回答が出来て、「その兆候はない」との判定でした。勿論、本人もそう思っております。

然しながら、近年、己の記憶力の衰退は、身を以て感じております。特に人名、地名などの固有名詞の記憶が薄れているようです、当然知っている筈の名前が、とっさに出て来ないのです。
知人の名前が出て来なかったり、音楽関係の解説をしている時に熟知している筈の演奏家等の名前が出て来ずに、恥をかく羽目になったりしています。
不思議なことに、その件が終わった数分後に記憶が戻ったりするのが、少々悔しいですね。

このような記憶力の衰退で、最も致命的に感じているのが読書に関してです。読んだ本のタイトル名を忘れてしまうのです。数年前から、既に読み終えた本を再度買ってしまったことが数回あります。帰宅してみると買ってきた本が書棚にあるじゃないですか!本屋に戻って、別の本と交換して貰ったりします。
従いまして、それを防ぐ為に6年前から読み終えた書籍の名前をパソコンに記録することにしました。今年で6年になりました。

昨年までは年間に70~75冊の本を読みました。今年は、少し減ってきて現在で65冊になりました。

そして悔しいことに、1か月ほどすると読み終えた本の内容を忘れてしまうことが間々あります。全般的には乱読なので、下らない小説などは忘れてしまいます。
その為に決定的なのは、文芸春秋などの月刊誌の連載小説などは、読み始めても続きを読むのが1か月後なので、前回までの筋書きを忘れてしまっているか、曖昧である場合が殆どですね。
解決方法としては、興味が湧いた小説はそれが完結して書籍として発刊されてから、これを買って一気に読むことです。

今月読み終えた最新版は、「5Gビジネス」・亀井卓也著で、2020年に始まる「5G」という最先端のIT技術と、それによって世の中が如何に変わって行くか、との予測を、素人向けに比較的易しい言葉で解説された本でした。
読了後は、通信速度が現行の4Gより1000倍も早くなることだけで、具体的な内容は判ったような、判らぬような感じで、戸惑っております。

最近は、読書をする際の集中力を継続する時間が短くなっています。その為に読書量は減るでしょう。それでも、新聞広告などを見て読みたい本を買ってくることになりそうです。

読書仲間の友人とは、年に1,2度お互いに読み終えた本を交換しています。これの良い処は、己は関心が無かった本を頂戴して読んでみると、面白いことが間々あることです。視野が広がります。
これも読書の楽しみですね。

来年は、ペースが落ちるでしょうが、未だボチボチ読んで行くことになりそうです。

次回1月2日のHPの更新は休みます。宜しく。


(令和元年12月26日)