趣味悠々 933書籍の行く先


日頃読んでいる書物の中に、それを残しておきたいものと、友人か誰かに渡すかして処分するものに分かれてきます。
相当昔に読んが書籍でも、何れ機会があれば再読するか、或いは何か文書などを書く際に参考文献として利用するものは、取り敢えず遺してきました。

そして、これ等の有益な書物は、若し子どや孫たちが興味があれば読んで欲しいと、漠然と思ったりしていました。

中学校1年でこの4月に2年生になる孫に、この正月に「暇があるときに読んでみたら」と、塩野七生さんが書いた「ローマ人の物語」の最初の3巻を渡しました。
今は、コロナウイルスの為に休校になって、宿題が沢山出ているそうですが、暇もあるので本でも読んでいるかな、と思っていました。
先週、その孫に逢いに行った際に聞いたら、「2巻を読んだところで、今3巻目に入っている」と、嬉しそうに答えたのです。
とのことを聞いて、私も嬉しくなりました。
これは、歴史物として名著ですから、是非読んで貰いたかったものです。

感想を聞くと「素晴らしい本だ!」とのこと。そして、たまたま先生に「君は今、何か本を読んでいるの?」と聞かれて、「ローマ人の物語」と答えたら、その先生はちょっと驚いて感心していたとのこと。

丁度、勧めたタイミングが良かったようです。既にその後4巻、5巻と渡してあったので、先週は6,7,8巻を持って行きました。15巻まであるので、先は長いですが、恐らく全巻を読んでくれるでしょう。

書物の引き渡しとしては、最も理想的な形なので、暖かくなったら、一度押し入れのダンボールに仕舞ってある書籍を引っ張り出して、中身が濃くて面白いものを順次、その孫に渡そうかと思っている次第です。


(令和2年3月12日)