趣味悠々 944:コロナの余波


不要不急の外出を自粛せよとのことで、読書には励んで、多数の本を乱読しているのはこの欄でも述べました。今も続けて居ります。

これに加えまして、折角の機会ですから、手持ちのオペラディスクの中、普段は若干敬遠気味のものを聴こうかと、今頃その気になったりしています。
となりますと、私が、苦手なワーグナーという事になりましょうか。

その中で、矢張り4作からなる「ニーベルングの指輪」という事でしょう。
先ずは、「ラインの黄金」からと思いましたが、指輪全曲ですと、合計で15時間近く掛かります。それを考慮しまして、これまで一番観る機会が少なかった最後の「神々の黄昏」を先ず、観ることにしました。
この曲は、昔ドイツのデュッセルドルフには何回も出張史滞在しましたが、その出張中に、幸運にも4晩で指輪全曲をナマで観る機会がありました。
現在、指輪の手持ちのDVDは5つありますが、今まで観ていなかったかも知れない「ザワリッシュ・バイエルン国立管弦楽団」の演奏を今回鑑賞しました。4時間半かかるので2日に分けて聴きました。気合の入れ方が不充分だったせいか、ワーグナーの神髄が十分には伝わっては来なかった感じでした。
然し、これを歌う歌手達の熱意、実力等には改めて感動ですね。

自宅謹慎が続いている間に、最初に戻って「ラインの黄金」から順に改めて見る予定です。その気になれば、順次また「神々の黄昏」にまで勧めようかと、思っていますが、そのまま進むでしょうか?少々怪しいです。

ところで、運動不足を補う意味で、殆ど毎日家の近所の総合運動公園を歩いていますが、以前に買い求めて、最近余り使っていなかったソニー製のワークマンを取り出しまして、使っております。
ベートーヴェンのクワルテットが多いのですが、今年は、ベートヴェンの生誕250年祭なので、歩きながらではありますが、心して聴いております。彼のクワルテットは名曲ばかりなので、これぞ音楽の最高峰であると、半分踊りながらの散策となって居ります。気持よいですね。

一昨日が「クワルテット・Op 132」でした。昨日は、ブルックナーの8番ですが、散策が終わるまでに2楽章かせいぜい3楽章の始めまでしか行きません。
こんな具合に適当に遊んでいる訳です。


(令和2年5月28日)