趣味悠々 953:音楽の嗜み


ご覧になった方も多いでしょうが、16日(日)の夜,NHK恒例の音楽番組で、往年の名指揮者の演奏を映像を見ながら、その音楽を聴きまして、私共が若い頃の体験が蘇ってきて懐かしい感覚を久し振りに味わうことが出来ました。
指揮者と演奏曲は以下の通りです。

1.カラヤン : ベルリン・フィル   チャイコフスキー交響曲第4番、第1楽章
2.バーンシュタイン: メトロポリタン   ベートーベン 第9交響曲 第4楽章
3.ベーム : ウイーン・フィル  モーツアルト交響曲第40番 第1、第4楽章
4.クライバー : ウイーン・フィル ブラームス交響曲第2番 全曲

これ等の指揮者は、私共が学生時代の頃、クラシック音楽に惹かれて一所懸命聴きあさっていました。レコード鑑賞会の仲間達と、その演奏に関して、ワイワイガヤガヤと一丁前らしき意見交換を行ったりした、懐かしの名指揮者達の演奏でした。

カラヤンの格好良さ、Tchaikovskyの金管楽器の迫力、バーンシュタインの第九では、弦楽器の迫力、4人のソロ歌手の素晴らしさ。ベーム特有のモーツアルト節。
それにクライバーのブラ―ムス2番もバッチリ。特にこの曲の第4楽章のコーダは、迫力があって、私は大好きなのです。

私が属していた同好会では、当時ベーム:モーツアルトの評価が圧倒的に高く、カラヤンを評価する私は、肩身の狭い気がしていました。バーンシュタインの熱狂者は居ませんでしたが評価はまずまずでした。クライバーの演奏は気品があり、一目置いてじっくり鑑賞したものです。

この番組を見ながら、当時、仲間達と交わした会話や意見の相違、音楽に関する解釈の違いなど、大昔のシーンを思い出しました。指揮者の細部に亘る表現力,オーケストラを掌握する力、微妙に動くテンポ、など、一愛好者として生意気にも論じ合ったことも、楽しい想い出でした。

200年~250年も昔の音楽芸術が、現在でもこうした名曲として残り、実際の演奏を楽しめるし、嘗ての名指揮者たちの指揮ぶりが再現されるのも、素晴らしいことだと、再認識した次第です。

音楽は良いですね!!!


(令和2年8月20日)