趣味悠々 961:記憶力の衰退


高齢化が進むにつれて、記憶力が衰退するのはやむを得ないことかも知れません。
それに気が付いたのは10年ほど前です。
用事が出来た際に2階の自分の部屋から階下に降りて、「さて、何しに降りて来たのか!」と判らなくなって、困惑したケースが何回かありました。
これは今でも続いていまして、2つ以上の用事があると、それを忘れてしまいます。

イチバン困るのは、人名、地名などの固有名詞を忘れてしまうのです。
他人様には言えませんが、久し振りに会った友人、知人の名前が出て来ないことがあるのです。話が終わって別れた瞬間に思い出したりするのですね。
人の名に関しては、音楽の解説をしたりすると気に、当然知っている筈の指揮者や演奏家の名前が出て来なかったりします。
こんなことは、若い頃には無かったことです。

地名に付いても同じです。自宅付近の地名を言われて、それは何処かと聞き返して、ワイフに笑われたりします。幾つかの地名が混然となって区別が付きかねたりしています。
歳を取りましたね!!

漢字を書こうとして、書けないことがしばしばあります。最近はこのような文章は、殆どPCで書きますので、感じが書けないことに気が付かないのですね。いざ、肉筆で書こうとして、情けないことに書けないことに気が付きます。

少々言い訳をしてみますと、近年のようにPCとデジタルの時代になりますと、漢字を正確に覚える必要性が薄れてきたことも確かでしょうか。

そして情けないことですが、最近コロナの影響で家に居る時間が長くなっています。友人が送って呉れた80冊の時代小説を次々に順に読んでいます。読んでいる途中で気が付きますと、今現在読んでいる本の題名と著者名とを忘れたまま読んでいます。次々と読むのと、似たような小説が多いので、筋を追うのに集中して題名を忘れてしまうようです。

そんなこんなで、これ以上忘れないように記憶力維持に向けて頑張って行きたいと思っております。


(令和2年10月15日)