趣味悠々 972:コロナの影響


年が明けても、コロナ禍の勢いが止まりません。寧ろ拡大しています。
公的な催し物の大部分が中止になったまま。この為、例年年始に行われる神社の初詣の儀式が中止または簡素化されて、参拝者の人数が大幅に減っているのは当然でした。
一般の音楽会に加えまして、私共が私的に行っている音楽やオペラなどの鑑賞会も暫しの間、中止せざるを得ません。これが1,2月で終われば、まあ、ヨシとしますか!その可能性は、極めて少ないでしょうが・・・。

中止が決まってしまいますと、次回に行う演目の選択、ディスクの試聴、解説文の作成などの準備作業が無くなってしまうのです。こうなりますと、気持の張りや意欲が薄れてしまいますね!
これもコロナのせいですが、その解決策が未だ見出せません。

正月のテレビ放送の目玉は、箱根駅伝でした。今年は沿道での応援は遠慮せよ、とのお達しが出ていました。時折テレビで見た程度でしたが、前半の第5区で創価大が首位に立ったのは意外でした。
そして2日目の最終盤第10区、23キロ中21キロまでは首位を走っていた創価大が駒沢大にあと2キロの地点で逆転されたのにも、驚かされました。駒大の最終ランナー、石川選手が抜き去る時の見事な走りっぷりは、後世に残る立派なものでした。
コロナで自宅待機の人がテレビ観戦したので、視聴率が34%にまで上がってそうですね。

友人から100冊以上も歴史小説の文庫本を頂戴して読んでいますが、その殆どの舞台が江戸時代の江戸、下町です。以前にも述べた気がしますが、私は東京生まれの東京育ちですので、小説に出て来る下町の土地感はあります。
日本橋や神田川、墨田川を挟んだ本所・深川、木場界隈には、小中学生の頃は独りで池袋から市電に乗ってハゼ釣りに何回も行きました。深川の木場は大好きで懐かしいです。

それでも、東京を離れて40年以上も経ちましたので、東京は当時と変わってしまいました。そこで、大江戸地図というのを買ってきて、小説の途中でそれを見ながら、小説に出て来る地名、場所を確認したりします。
それにしても、専門の小説家達は、土地に限らず当時の街の構成、支配状況、お役所事情、武士・町人の権限・習慣などを良く調べて書いているのに、何時も感心しております。
何事も、生半可な知識や作業では、世間に通用しないことがよく判ります。

通常の己のやり方を密かに反省したりしています。


(令和3年1月7日)