趣味悠々 973:寒波襲来


趣味とは言い難いのですが。今回は寒さに付いて書いてみます。

今年の寒波は可なり凄いですね!
空気が冷たいのです。先週末から神戸は連日朝方は気温がマイナスになって、凍ったりしています。朝、布団から出られなくて、寒さに関して詰まらぬことを考えたりしました。

テレビ報道で見ると、北陸や上越地方の積雪量が凄いので、毎日除雪作業画大変のようです。然も、除雪作業は危険なので、何人もの人が作業中に亡くなったりしています。お気の毒、としか言いようがありません。これに比べますと、神戸の寒さなど問題になりません。
私はこのような雪国に住んだことがないので、この辛さは想像を超えています。現代の技術を総合的に駆使して、北日本のこの除雪作業を合理的に且つ安全に行う方法を確立できないのでしょうか。
起きられない寝床の中で、私が今まで寒さで苦しんだ例を思い出してみました。

私は、今までにサラリーマン時代、輸入会社経営時代を含めて、150回位は外国へ出張しました。観光を入れますと、合計で北中南米、ヨーロッパ、アジア、豪州・ニュージーランドの他、アフリカの一部、中近東を入れまして35国くらいを訪問しました。但し、共産主義国には行ったことはありません。

その中で、寒さで困った事例を挙げてみます;
カナダ西部の内陸部にある都市エドモントンには輸入の関係で何回か行きましたが、真冬には気温が―26℃になるそうです。従って、東京ドーム10個分以上もある巨大なショッピング・ドームがあって、当時は北米で2番目の大きさでした。此処は全て全体が屋根の下で、所謂イン・ドアです。このモールにはデパートも3つあり、新宿や大阪南の規模を遥かに超えたショッピング・モールで、多くのの店が並んでいました。
冬は、このモール内が暖かいので住民が車で此処に行き、長時間ショッピング、食事等をして楽しんでいます。
何回目かにエドモントンを訪問した際には、飛行場を降りたら気温が-22℃でした。取引先の副社長が迎えに来てくれましたが、無事に入国して駐車場までの50メートル位を歩きましたら、身体中が冷え切って凍ってしまいそうでした。車の中の暖房も直ぐには効かず、震えっぱなしだったのを覚えています。参りましたね!

それより10年ほど前ですが、1月でしたがブラジルへ出張。ご承知の通り、この時期、南半球は真夏です。仕事を終えて帰りにアメリカのシンシナティに寄ったのです。
ブラジルを出る際、リオの空港では気温は30℃くらいでした。半袖でも汗をかいていました。シンシナティ空港に着くと気温は-5度でした。飛行機を降りる際に手提げカバンに入れた長袖シャツ、セーター等を着たのですが、この時も寒さに絶えられませんで、震えていました。

日本では、50歳くらいまで、冬には毎年志賀高原や赤倉などでスキーを楽しみましたので、スキー場の寒さには慣れている積りでした。処が、一度札幌のニセコ・スキー場に行った時です。上の方のゲレンデのリフトは一人乗りで、山頂からの風が吹き曝しでした。その風の冷たかったかったこと!! そしてその旧式リフトのスピードの遅いのです。中々終点に到着しません。 
下の方のゲレンデでは学習院の生徒たちが団体で来ていましたが、私はこんなに寒いニセコになんか二度と来るものか、と心に誓いました。

以上が、私が寒さに震えた経験です。


(令和3年1月14日)