趣味悠々 981:株式相場


30年振りに3万円を超えた日経平均株価が、また3万円を割って2万8千円台。
株式相場の先行きを悲観的に捉える見方が専門家の間にも広がっているようです。

確かにコロナ架に因り不振に陥っている業界は少なくないようで、ホテル業、外食業を始め、旅行関係の鉄道や航空会社、更にはアパレル業界なども深刻な状況のようです。
従って、これ等の分野の会社の株式が下落しているのは、止むを得ない現象でしょうか。

そしてまた、アメリカの景気状況も芳しくない割には、ダウ平均が3万ドルの相場を大きく超えていましたが、今や下降に向かう傾向も否めません。

それでは日本の今後の相場はどうなるのでしょうか。素人の考えですが、私の予想も揺れて居ります。
基本的には、日銀がこの10年続けている低金利政策は、マイナス金利にならないまでも今後も暫く続きそうです。従って、企業は余剰資金を銀行預金をしても金利は付きません。
この際、利益を上げて、自己資金に余裕がある会社や団体はその資金を銀行に預けるのではなく、債権、株式、不動産などに投資をするのが自然の成り行きになっているようです。

日銀自体も可なりの額の株式を買っているし、年金機構なども株式投資によって資金運用で収益を上げています。
1日の株式相場の出来高は、長い間2兆円程度でしたが、この1年くらいは3兆円に達している日が殆どです。そして売買の50%前後をアメリカなどの投資家が占めているので、この傾向はまだ続くのではないでしょうか。それは日本の有力企業の信用度は、世界的に見ればまだ結構高い処が少なくないのです。

という状況を考えますと、今後経済界の主流となりそうな AI、IT技術関連の企業が相場の主役となって株式市場を引っ張って行くような気がしております。
現在2万8000円台に下がってしまった日経平均値も、近く3万円台に回復して、その相場が暫く続くのではないでしょうか。楽観的に見過ぎているかも知れません。

何れにせよ、コロナ架はこの辺りで早目に終わって欲しいものです。


令和和3年3月11日)