趣味悠々 988:コロナの影響 1


コロナ問題が深刻化し長引いているので、我々庶民の生活や趣味の分野に様々な影響が出て居ります。皆さんの場合も恐らく同様であろうかと推察致します。
甚だ僭越ながら、私個人の趣味に関して、数回に分けて現在の困惑状態を申し述べることに致します。お許しください。

先ずは、コロナの発生以降、種々の催し物が中止になっています。

阪神大震災の復興記念として建設された西宮芸術文化センターでは、毎年9月から翌年の6月までクラシック音楽の定期演奏会が行われていました。私はワイフと共にこの芸文センター創設の当初より定期会員になりまして、ずっと演奏会には毎月通い続けて来ました。もう10年以上になります。
コロナ発生以降、この定期演奏会が中止になり、ガッカリしています。
音楽は、勿論ディスクで聴くのも悪くないのですが、矢張りナマの演奏会では音楽の流れ、リズム、響きなどが直接身体に伝わって来ますので、この楽しみは他に代え難いものがあります。
コロナで演奏会が中止になって以来、今の処この9月から来年6月までの定期演奏会のスケジュールも具体化していません。そして、その間、私共の高齢化も進んでおりまして、これが再開しても恐らく会員になるのを諦めることになりそうな気がしております。
残念ですが、止むを得ませんね。

音楽に関しては、コロナ発生以前には、小生は所持しているオペラのディスクをベースにして毎月2か所で「オペラ鑑賞会」というのを開いていました。双方とも150回、120回もやりまして、オペラ好きの方に楽しんで戴いていました。
処が、コロナ以降は殆どは開催出来ず、今年は未だに計画が立ちません。
毎月この鑑賞会をやる為に、小生は、曲の選択を行い、それぞれ数種類所持しているその曲のディスクの中から、どれを選ぶか、試聴したり致します。そして近年薄れている筋書き、歌手、演奏全体等に関する記憶を呼び覚ますことなど、予習したり致します。
そして、鑑賞するオペラの簡単な解説文を作成して事前に会員の皆さんに配布したり致します。その為の準備、事務などにそこそこの時間が掛かるのです。
開催が中止になりますと、その準備時間がポッカリと空いてしまうのです。

多少の気分の張り、緊張感、意気込みなどが抜けてしまって、拍子抜けしますね。

そして、オペラ好きの皆さんとの交流、お付き合いが亡くなるのも、何とも寂しい限りです。

そんな訳です。生活のリズムが変わってしまいました。他の趣味に就きましても、次回以降に記したいと存じます。


(令和3年4月29日)