趣味悠々 1056:音楽会プログラムの行方


誰しも、演劇やコンサートなどの音楽会、或いはスポーツの試合などを見た際に、その際に音楽会の中身、演奏家の紹介や演奏内容を解説する等のプログラムを入手して、家に持ち帰ります。
帰宅してから、実際に聴いた音楽を思い出しながら、その解説書を読んだり致します。
また、スポーツの試合では、そのプログラムに試合のスコアを記載して、後日その試合を思い出したりしています。

音楽会ですと、その会場を始め、曲目、演奏家が判りますので、後日その音楽会を思い出しながら、その記憶を新たにしたりしています。
その音楽会が、オペラの場合は、その思い出が強烈な場合が多いので、プログラムを見ながら、ジックリとその時のオペラと歌手たちの歌声や声の美しさ、出来栄え等を思い出して、時折、これ等のプログラムを見ながら、独り悦に入ったりしています。

オペラの場合は、実際に見たオペラ・ハウスが浮かんできます。
聊か、自慢話のように響いて誠に恐縮ですが、以下、例を挙げてみますと

(実際に見たオペラ);
イタリアのミラノ・スカラ座での「ドン・カルロ」を始めとして、ローマ劇場、ウイーン国立劇場、パリ音楽院、チューリッヒ音楽院、ロンドンのコヴェントガーデン等に加え、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場などで、実際に見たオペラの名シーンを思い出しながら、時を過ごすのは、非常に思い出深く、己の人生の一部として大変有意義な価値あるシーンだと思う次第です。

最近歳をとったせいか、私があの世に行った後に、これらのプログラムが簡単に捨てられてしまうとすれば、悲しいかな、と思っております。何とか、ピアノが上手い孫の一人に、このオペラの楽しさと、本場での秀逸な演奏の素晴らしさを理解させたいと思っている次第ですが、上手く伝えられるか、怪しい限りです。


(令和4年9月22日)