趣味悠々 1068:記憶力の衰退


後期高齢者は、皆同じような経験をしていると、想像しています。
それは記憶力の衰退です。
先ずは、十分知っている筈の固有名詞である人の名前が瞬間的に出て来ないことがあるのです。知人友人を前にして、名前が言えない時がありますが、何とか胡麻化してその場を凌いでおります。処が、その人と別れた直後に名前を思い出したりするのです。

この傾向は、音楽やオペラ等の話をしていて、その配役、出演者の名前が出て来ないという恥をかいたりしています。
作曲家、指揮者、時には歌手、演奏者の名前、等にも困ったりします。

もう一つ、我ながら呆れてしまう事。それは私は頻繁に本を読んでおりますが、知人・友人に現在読んでいる本と、著者を聞かれることがありますが、その際に答えられないことが、間々あるのです。
従って、読みかけの本の続きを読む際に、題名と著者の名前を再確認することにしております。それでも合格は60%程度です。

また、同じ固有名詞ですが、市町村、街、繁華街などの名前も出て来ないこと。また、誰かが説明している地名が何処か判らぬことや、有名な場所か、過去に頻繁に通っていた地名が出て来ない時も困ってしまいます。
そして、久し振りに行く目的地への道、道順なども、瞬間的に迷うことがあります。
コロナ以前に比べて、最近は外出の機会が減りましたし、繁華街に出掛ける頻度がめっきり減っているのも、原因の一つでしょう。
これは、車に備えてある地域案内メーターの助けを受けられるのは、有効で有難い事ですね。

仕方ないと言っても、これは残念ながら認知症の方向でしょうから、可能な限り、目の前で行うべきことには素直に挑戦することにしております。
今出来ることに素直に挑戦することでしょうか。


(令和4年12月15日)