趣味悠々 1070:趣味の効用   


趣味は個人が持つものですね。でもそれに嵌まることによって、独自の行為を行なうのですが、個人単独で没頭することもあります。が、同好の仲間が出来て、自然に交遊が広がって行くことが少なくありません。
そして、その仲間達が独自の好みや、アイデアを示してくれることで、その趣味の分野や、それに関連する世界にも視野が広がって行き、その趣味の価値が深まって行く、というメリットを享受することが出来ます。素晴らしいですね。

例えば、若い時代には、音楽が好きになると、それをより良い音響で聴きたくなります。すると、音響装置に関する知識が嫌でも要求されてきます。
そして音響装置に詳しい友人が出来て、その人からステレオ装置に関して種々の知識を得たりします。
その結果、秋葉原や日本橋(大阪)の電気街に出入りして、装置を買ったりすることになります。
そんなことが、生活を豊かにしてくれますし、その友人達との交遊で、人間に幅が広くなったりしますよね!

また、何かの機会で外国などに出張した時に、欧米ですとそこで知り合った外国人との共通の話題として、この音楽の知識やステレオ装置が役に立つことがあります。
欧州では、訪問地の地元の人にその街の音楽会に連れて行って貰ったりして、交遊が一気に深くなったりしたことが間々あります。結果的にこれが仕事の役に立った時は、嬉しくなったりします。

アメリカの地方都市、例えばピッツバーグへの出張の際は、出発前に日本に於いて、出張先のプロ野球チーム、ピッツバーク・パイレーツ等の基礎知識、最近の状況、人気選手の現況などを調べて置きます。
会話が一段落した際にこんな話題を出すと、雰囲気が一気に盛り上がったりします。
そして、新しい友人と親しくなる切っ掛けになりますね
趣味の活用でしょうか。


(令和4年12月29日)