趣味悠々 869:スポーツ雑談


今年のプロ野球ドラフト会議の結果、大阪桐蔭の根尾選手や秋田農高の吉田輝星選手等が話題を呼んで、無事に決着しました。ドラフトで指名された選手の大半が高校生で、大学選手は少ないですね。社会人も極く僅かです。

大学選手で指名されたのは、嘗ての野球界の中核であった東京六大学の選手が僅かに2人、それも下位の方で指名されたに過ぎません。寂しいですね!
昔は、長嶋茂雄、森徹、杉浦、本屋敷選手などが六大学で、その後も江川投手も居ました。関西からも阪神の吉田、村山、等がプロでの中心選手になっていました。
その後は、PL学園中心の桑田、清原、立浪など高校生の名選手が、出て来てプロ野球界を背負った時期がありました。

近年では、特に最近のダルビッシュ有選手、田中将大投手、大谷翔平選手に代表される高卒の逸材の能力は半端ではありません。将にプロの中心選手です。

確かに今年の大阪桐蔭の選手達は凄いのかも知れません。それもニュース価値としては順位が高いのも頷けます。

私共古い人間の中には、今でも東京六大学の卒業生や関係者は山ほど居て、彼等は自分の母校の活躍を思っているに違いないと思うのです。
昔は、早慶戦がそのシーズンの優勝を賭ける試合などには、前の週から前評判が高くなって、神宮球場は前日から並ばないと入れない程の人気でした。それが今年は、テレビでも放送が無く全国のファンたちはガッカリしたと思われます。時代が変わってしまったのですよね!

スポーツと言えばオリンピックかも知れません。2020年の東京オリンピックを目指して色々な分野の選手達がオリンピックを目指して、目下練習に励んでいることでしょう。ですが正直に言えば、64年の東京オリンピックに比べますと、日本国としてのイヴェントとしての重要度は遥かに下がっているような気がします。64年の時のオリンピックは、将に戦後復興の国家の名誉を掛けた一大行事であり、国を挙げての大イヴェントでした。
それに比べると今回は、期待感、盛り上がり、に欠ける為に各スポーツ、種目別の有望選手の名前も定かではなく、ニュース性に欠けています。

同じスポーツでも、速さや距離が数字で出て明確に勝負が付く競技は、見ていて気持ちが良いですね。陸上競技は円盤や槍投げ等の投てきを含めて、競技すべて、鼻の差でも勝ち負けが決まります。それに水泳も同じです。
球技に関しても勝敗が明確に判るので観衆の興味は、一つ一つのプレイに惹きつけられます。
処が判定で決まる競技、審判の点数で順位が決まる競技は、正直に言って面白くありません。
ボクシング、レスリングなどでも不明確な判定が間々あります。フィギア・スケートに至っては、点数の付け方にも問題があります。仮令回転が3回転、4回転でも、転んだら失格か、それに近い減点にすべきではないですか。演技を人が判定して点数を付けるのでは、競技とは言えません。
スピードスケートやスキー競技なら、転んだら即アウトですよね。

今年のスポーツ界のごたごた問題の大半は、判定問題が絡んでいるような気がします。
その点、ゴルフではプレイの判定は自分自身で行うと云う、紳士のスポーツなのです。
スポーツは、スカッと行きたいですね。


(平成30年11月1日)