奈良県の室生寺は天武天皇の勅願によって建設され、後に空海により仏教各宗派の修業場として名を成した名刹、女人高野と言われています。仁王門を入り金堂、本堂(何れも国宝)まで270段、其処から五重塔を経て奥の院まで更に450段の由緒ある石段を登ると、一番奥に重要文化財であるこの御影堂があります。
室町前期に建てられた全く釘のない木造で、屋根も厚板段葺きの木製だそうです。
一度は拝顔すべき価値は十分あるでしょう。鬱蒼とした木々に囲まれた建物は由緒ある佇まいで、ジーンと来ました。未訪の方には是非ともお勧めです。

 室生寺・御影堂 (F8)